『人は、成りたい自分に為ろうと生きて居る。』

 『人は、成りたい自分に為(な)ろうと生きて居る。』 「成りたい自分に為(な)ろう。」とは誰(だれ)しも考えて居る事で在ろう。必ず為(な)す、と思考(しこう)すれば、「現実化する」
 私は十年前に、伝統建築の専門家に為ろうと決心した。一般では入れない五重塔等の内部に入って調べたいからで在った。今、私は63歳です。53の時、自分のレールが観(み)える。此の程度の人生では詰(つ)まらないと、伝統建築の専門家に成る事を決心した。親(した)しくして頂いた、京大建築科前教授で白石先生に、どうすれば成れるのか尋(たず)ねると、「論文(ろんぶん)を書けば成れる」と言われた。
 其(そ)れ以来(いらい)、小論文の様なものを「一心不乱(いっしんふらん)」に書きて抱(かか)え込まず、今では、ホームページにも揚(あ)げ、十数人の方々には申し訳無いがFAXで送り続けた。
 頭の中を空(から)っぽにすると不思議に次の事が入いる。十年近く書き続けると、少しは腕も上がり私は一応(いちおう)、伝統建築の専門家の端(はし)くれと為る。もう一年間、高度な伝統建築知識も身に付ける。京都市も文化財の伝統建築専門家を必要とし、支援(しえん)も受けられます。「人は成りたい自分に為ろうと努力すれば為れる」決心を諦(あきら)めず、時間が掛(か)かろうとも想い続け、実践(じっせん)すれば必ず実現する。「成りたい自分に為る」是程(これほど)、楽しい事は無い。其(そ)の為(ため)に生きて居る。(上代)
          最後まで成功を願い続ける事。