『掘下げるは天命、孤独な快感での夢の実現』

 『掘下(ほり)げるは天命(てんめい)、孤独な快感での夢の実現。』 「物事を深く掘下(ほりさ)げる」とは楽しい事で、趣味(しゅみ)の領域(りょういき)でも在る。何を掘下げるのかは、人それぞれの人生の中で想い入れ深さ係(かかわ)るのが当然で在ろう。仕事では職人技(しょくにんわざ)と呼(よ)ぶのが代表格。其(そ)れでお前は何か掘下げて居るのかと問(と)われれば在ると答える。
 処(ところ)で、時偶(ときたま)耳にします。「物事は掘下げる程(ほど)、世間は広まり人との対話も拡(ひろ)がって行く」と聞くが其れは大嘘(うそ)です。只(ただ)の露天掘(ろてんぼり)で在り堀下がって無い。
 現実に物事を掘下げれば掘下げる程(ほど)、孤立(こりつ)し、誹謗中傷(ひぼうちゅしょう)も受けます。大概(たいがい)の人は諦(あきら)めて仕舞(しま)う。己(おのれ)を信じる人のみ諦めず、出来(でき)ると信じ深く静かに続けます。時に妨害(ぼうがい)も受けます。孤独な戦(たたか)いが続き井戸を掘り続ける様に、地球の裏側に出るのではと想う位(くらい)。世間一般と相違が表(あらわ)れ変人扱(へんじんあつか)いも在るのでは。然(しか)し、諦めず突(つ)き抜(ぬ)ければ一応(いちおう)の完成を見、漸(ようや)く夢の実現です。
 『守(しゅ)、破(は)、離(り)』と呼(よ)ぶものでしょう。己の十分な満足感も得られ又、次の夢に挑戦出来ます。其れでお前は何を掘下げ何を得られたのか。小生(しょうせい)は小四の時の夢で、発声の追求をし、吟詠家(ぎんえいか)と為(な)る。後(のち)に夢見た文章家(ぶんしょうか)に為れる下地(したじ)も出来た。其(そ)れが何に為(な)るのかと問われれば、其(そ)の為(ため)に生きて居ると。(上代)
           夢の実現には、掘下げる事も必要不可欠。