ピラミッドパワーのお話の続き。

 何を隠そう私の自慢は、小さな自社、事務所兼アトリエの天井は、何と、「ピラミッドパワー」です。神聖な場所でも在ります。お蔭様で不可能と思えることでも、上手く纏まります。折り上げ天井の格組(ごうぐみ)中にピラミッドが在る。
 私の設計概念、天井のプランは、子供の頃見た、井戸の中を覗いて見えた、眩しい青空です。落ちない様に格組を付けて、其れを逆さににして持ち上げる。例えば、その中の対角線に照明を設けて持ち上げると、其れがピラミッドに成る。此の部屋に居りますと落ち着いて仕事が出来ます。イメージや直感等も生じ易く、不思議と次々と展開が進みます。三階で見晴らしも良く、風通しも良く、街を見下ろせます。此の部屋に居りますと何時までも仕事が出来ます。
 外にも、表の正面二階には1間×2間の透明一枚ガラスが嵌めて在ります。ガラス厚は1cmです。四条の高島屋の隣、寺内時計店の表、正面二階大きな透明一枚ガラスを真似て造りました。壮観です。学校から見学に行ってます。
 夢の実現でした。強い雨の日には中に居ると、雨が滝の様に流れ落ちます。感傷的に浸ることができます。ガラス磨きは不要です。一応ステンレス・パイプでガラス磨き用の化粧枠付。(上代)

松毬・晴れ松毬・雨

松毬(まつぼっくり)は晴ると開き、雨に濡れると閉じる。      
          次回に続く。