古来より元来、日本の原始的な宗教では、神々は山や湖、森や川等、大自然の中に共に住まわれて居て木々や沼にも座(ざ)して居られると考えられて居た。太古での神々に捧(ささ)げる歌こそが、『和歌』の起源で在ると伝わる。自然の自然現象の中に神々の姿を見たので在ろうか。
神々に捧げる「和歌」が生まれたのは日本語の独特な「アクセント」に在ると言われる。(中国に古くから文法的なアクセントは在る。)言葉の第一音と第二音目には、必ず音に高低差を付け音階が上下する。熟語(じゅくご)動詞等、音程が上下して自然と言葉が、音楽と成る。言葉の音階、音の上下移動の中に「言霊(ことだま)」を観(み)たとも言われる。日本では縄文時代、共に暮らし(紀元前一万一千~前五百年)まで争(あらそ)いは無かったと言う。弥生に入り前二世紀頃に大陸より祖霊(それい)信仰が伝わり墳丘墓が造られる様に為った、後に仏教も後538年伝わる。
「和の心とは和歌の心で在る。」自然の神々に捧げた歌、自然の美しさ、詰まり、神々の美しさを讃(たた)えた歌が「和歌」で在り、起源で在る。和歌は日本人の原始的宗教と言えるかも知れない。自然の山々の美しさ等、自然現象の畏敬(いけい)の念、四季の美を言葉で表現する習慣を日本人は身に着けて居る。(上代)
遥か過去より、託された心が在る!