『祝詞(のりと)の起こり、』とは(上代論)のお話。(19号文)

 和歌の起源は大自然の中に居られる神々に捧(ささ)げる美しさ、賛辞(さんじ)でも在るが亦(また)、太古より誰しもの口から出た願いの言葉でも在る。人々が口ずさみ、其れは願いの、「祝詞(のりと)」と成った。
 其れは祭殿建築、創建時から始まる。紀元前6000年頃より集落の近くに死者を祀(まつ)る為、祭殿が造られる様に為る。祭殿建築に際して神官に依りて、神々に奉(たてまつ)る言葉として、誰しも祈りの、祝詞が読み上げられたで在ろう。
 縄文(じょうもん)時代中期、楕円(だえん)型等、平地式堀立柱祭殿建築が発生成立す。其の頃、南の島伝いにニューギニアから農耕が伝わりて亦、食料保存の為の高床倉庫も伝わって来ます。前3500年頃には高床式堀立柱祭殿建築様式が確立する。是(これ)が日本建築様式の誕生です。後の弥生(やよい)に入ると支配層発生と共に大建築も造られる様に為り大木も必要に為る。前4300年頃、日本の大半を覆(おお)った鹿児島湾の鬼界カルデラ大噴火(アカホヤ火山灰)に拠り200年間寒冷化が続き衰退(すいたい)。然(しか)し其れが収まり前4000年頃より住宅建築は急速に発展す。
 祭殿等で神官の発する祝詞は神々に奉る集落の人々の願いです。伐木(ばつぼく)時や立柱式で神官と共に人々は、祝詞を口ずさむのは自然な行為で在ろう。(上代)
           いよいよ、お話は佳境(かきょう)に入ります!