『和歌の原型、根本に遡(さかのぼ)るお話。』(17号文)

 一時、世間を騒がせた旧石器時代の石器発掘、捏造(ねつぞう)が発覚。旧原人と称されるネアンデルタール人の遺跡で在る。
 新人類、現代人、クロマニョンはアフリカで誕生し、15万年~10万年前に拡散(グレート・ジャーニー)が始まりアジア大陸、オーストラリアへは6万~5万年前に到達したと言われて居る。氷河期がピークに達する二万年前頃迄、旧原人(ネアンデルタール人)はマンモスを追って生活をして居た。(日本で確認されて居る最古の遺跡は8万~9万年前の岩手県宮守村、金取(かなとり)遺跡で石斧(せきふ)や削り器等の石器が出土して居る。)其して、新人類(クロマニョン)現代人も列島に渡り入りて(5万~4万年前)共に隣人として共生、争いも無かった。寒冷化が厳しく為り、氷河期のピークを迎える前にマンモス等の捕獲も困難と為り、旧原人は絶(た)えた。新人類よりも少し早く、枝分(えだわ)かれした旧原人は、現代人と同等の体格、同じ知能、脳量で在ったが、唯一点に、声帯の一部、気管が短く、言葉が話せ無かった。只、母音(ぼいん)のみで、コミュニケーションが取り辛(づら)かった。新人類(縄文人)は目(ま)の当たりにし、見送った。此の事も言い伝え記憶に在り「和歌」の原型と成った要因と想われる。(上代)
           お話は、遥か過去より始まります!