其れでは『道教』とは何ぞや。何故、跡形(あとかた)も無いのか。「道教」とは元々「天、地、人」三位一体で在り此の世は八つの隅(すみ)から出来て居て、小さな立方体ビッグバンから世界は生じたと言う。対峙(たいじ)した「仏教」では此の世は森羅万象、究極での宇宙の真理で在りて何れ縮小に転じ「天、地、人」は一体と成ると言う。仏教は思想で価値観等言葉で「表現」する必要も在った。「神道」は道教を吸収す。
仏教は空海を必要とした。最澄と伴に「唐」より密教を伝う。平安時代の申し子「密教」は鎌倉新仏教へと移りて、多くの僧が「比叡山」を下る。法然(1133~1212年)は浄土宗を開き、弟子、親鸞(しんらん)(1173~1262年)浄土真宗を開き、「天台、真言、禅、の三宗」禅宗の道元(1200~1253年)は曹洞宗を開いた。室町時代に入り、一遍(1239~1289年)は踊り念仏を広め、時宗(じそう)を開き、法華経の日蓮(1222~1286年)も天台の比叡山を下る。『平安京遷都造営』当時の人々、桓武天皇や嵯峨天皇は新しい仏教「密教」に国の未来を託(たく)したと言われるが其の様に為ったと言える。偶然か大日如来と天照大神は習合し日本は救われたと言う。(上代)