「歴史」は物語で在る、のお話。

 家業が工務店で、普通科高校へ一年間行って居たが、加盟する組合が運営する全日制の建築専門学校が出来たので転校を勧められ三年間在籍し、柳の街路樹が美しい堀川をバスで通いました。
 コンパクトな専門校では在ったが指導者に恵まれて居た。京都大学を定年退職された(故)相原教授に力学を習い、大変お世話に成りました。以後、伝統的に京大を退職された先生方が多く教鞭を執られて居る。又、建築歴史では現、京都工芸繊維大学の名誉教授、中村昌生先生に歴史を習い深い感銘を受けました。興味が在りて分からない処を質問致しますと、丁寧に分かり易く、十分な説明を何時も頂きます。今、想い返しても其れは、恰(あたか)も物語を語る様で、昔の人々の心情が正に伝わる様で在った。歴史は物語で在ると感じ得て、面白さを観た。
 小生も影響を受け、歴史に更なる興味を持ちて、奈良、平安時代以前、縄文、弥生、古墳、飛鳥の古代史研究に趣味として小論文を纏める様に為りました。歴史を辿りますと、其の時代に生きた人々の想いが伝わる様な気が持たれ、例えば、東雲(しののめ)の竪穴住居小窓から紫に明け無事を安堵する等、後世へのメッセージも感じ取れ、未来を託した想いが伝わる。歴史は繰り返すのか。(上代)
            尚も、お話は続きます。