『「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」秋の豊かな実りの語源は何か』 「五穀(ごこく)」とは秋の豊かな実り、米(水稲(すいとう))、麦、アワ、キビ、豆の五種類で在るが、語源は古代中国「夏(か)」の国に遡(さかのぼ)る。遥(はる)か紀元前2070年に成立したアジア最古の王朝(おうちょう)で在る。
日照(ひで)り干(かん)ばつや長雨等、天変地異(てんぺんちい)での深刻な飢饉(ききん)を避(さ)ける為(ため)、灌漑(かんがい)等をも行い天候不順に備(そな)えるが干ばつに強いアワやキビ、長雨に耐える水稲(すいとう)、他に麦や豆類、五種の穀物(こくもつ)等を知恵を出して同時に耕作(こうさく)して居た。此の「五穀」に拠り他国等が飢饉(ききん)に見舞(みま)われても、何れかは育ち耐え忍ぶ事が出来栄えた。
其(そ)れは「夏(か)」の国が主要交通路に接して居り、五穀や他の食物の育成法等を旅人や商人に尋(たず)ね手に入れる事が出来た。此れを始めた一人の青年が初代の「夏」の国の王に推挙(すいきょ)され就(つ)いたと言う。又、最初の王朝に成り得た訳(わけ)は早くに青銅(せいどう)を鋳造(ちゅうぞう)し武器の青銅剣を手に国を制(せい)した為に外(ほか)なら無い。高い塀(へい)を廻(めぐ)らし、鋳造(ちゅうぞう)法を秘密にして居たと言う。紀元前1600年、殷(いん)に取って代(かわ)られる迄、青銅剣「五穀」統治(とうち)機構に依り早くから栄える事が出来た。
「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」は、国がいち早く栄え豊かな実りを約束する代名詞として、古来より祈りの言葉としても口遊(くちづさみ)、神々に捧(ささ)げられた願で在った。(上代)
「一つ又一つと分かって来る様です」