『詩吟の紹介 大鳥圭介作「偶成」』 強い吟にて正に臨場感。目の当たりにして居る様表現する。詩吟の醍醐味で、私の好きな幕末の詩です。「水陸三千共に兵を進め、両軍今日輸贏を決す、丘に上って一望すれば敵方に近し、袖に触るの飛丸戞として声有り」輸贏は雌雄を決する勝敗の事。大鳥圭介と言っても漫才師では在りません。旧幕臣、明治の外交家。播磨、赤穂の医家に生まれ、備前の郷校閑谷へ大阪の適塾に学ぶ。又、西洋砲学を学び、幕府陸軍歩兵指南役と為る。同じく、軍艦八隻を奪いて幕府海軍副総裁、榎本武揚と合流し、函館の五稜郭に立て籠る。官軍は海と陸から攻撃した。激戦の末、明治二年五月十八日大鳥、榎本ら黒田清隆に降伏、戊辰戦争集結。
五稜郭は珍しい西洋式平城砦。アラモの砦の様なもので大砲を打ち込まれれば一たまりもなく五稜郭を捨てる。顧みれば、伝統的日本の櫓式城郭等で鶴ヶ城は大砲を打ち込まれても一ヶ月以上持ち堪え原形を留める。
大鳥と榎本は、もう此れまでと兵を無駄死にさせるばかりなので降伏する。徹底抗戦を叫ぶ新撰組、土方歳三らは海岸線等逃れ討ち死にして終わった。
後、大鳥圭介と榎本は取り立てられ、明治新政府の要職に就いた。(上代)
難しいのは、3K「企画、継続、結果」