「対、地震についての考察」 その4

 五重(三重)の塔は何故過去、一度も大地震に見舞われても倒壊しないのか。周りは尽く倒れても、塔は屹立す。不思議で在る。五重(三重)の塔は心柱と尖端の相輪、基壇と四天柱、側柱と構造本体の重層建築に分ける事が出来るが、やはり心柱と尖端の相輪の働きに、秘密が隠されているので在ろう。
 相輪は遠くから眺めているよりは相当、大きく、重く、長い。薬師寺両塔で9.5㍍(東寺五重塔で15.0㍍)宝輪(層輪)の直径は約1.3㍍で在る。相輪は青銅か銅製で出来ていて、層輪(宝輪八~九段)は蛇腹状になって居り第四心柱がしなり、振れる様に出来ている。最上層の屋根上に四角い路盤が載り、その上に伏鉢、請花、層輪、水煙、龍車、宝珠が載っている。太い心柱(四段)が基壇より塔の中央を細くなって貫き、屋根の路盤下部で心柱は吊られている。最も細い第四心柱が相輪(層輪)をも貫き水煙金具を被せている。強い地震時尖端の相輪が振れますが、先ず相輪は重く(3.5㌧)長いので根本部が揺れた後、先端が触れるので、根本と先端では逆の動きを起こします。下は右、先端は左と言う様に波打ちます。要するに8ノ字運動を始める。正に対「スネーク・ダンス」を起こします。蛇腹の層輪が8ノ字運動を同じ心柱を通して、第四心柱の振れが下へ伝わって行き、そして地震自体の揺れが、下から上へ伝わる「スネーク・ダンス」が相輪の働きで逆に、対「スネーク・ダンス」で上から包み、塔自体の軟構造、重層建築と相まって、逆転相殺して地震波を打ち消すと思われる。是は水槽を利用した同理論に良く似通っていると想われる。流体(水)の慣性作用である、そこに止まろうとする(水)の対反発圧力を利用したもので在る。「スネーク・ダンス」も相輪で8ノ字波に換え、対「スネーク・ダンス」で制するので在る。(上代)
               その5、に続く。
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