『詩吟とは何か、其れは「音楽」そのもので在る』

『詩吟とは何か、其れは「音楽」そのもので在る』
『詩吟(しぎん)とは何か、其(そ)れは「音楽」そのもので在(あ)る』 詩吟(しぎん)とは、漢詩(かんし)に節(ふし)やイントネーションを付けたもので、中国では紀元前1900年より詩は創(つく)られた、つ伝(つた)う。前1050年より周(しゅう)の末期、文化的に安定した春秋時代(しゅんじゅうじだい)に、漢詩は発展期を迎(むか)え、前552年生まれし「孔子(こうし)」は教育的な見地から、周(しゅう)時代の詩、350編(ぺん)を纏(まと)めて初めて出来た詩の書物で、詩経(しきょう)と呼(よ)ぶ。其(そ)の序文に「詩は、志(こころざし)を伝い又、よこしま無いもので在る」と在る。同時期に、中国で音楽が生じた。1オクターブを5音階に分(わ)けた純正律(じゅんせいりつ)で因(ちな)みに、千年早く生じた西洋音楽は平均律(へいきんりつ)の7音階で在る。要(よう)するに、漢詩が音楽と同時期に出会う。日本へは音楽が平安中期に雅樂(ががく)が和音階での5音階が整(ととの)い、邦楽(ほうがく)は発展した。
(そ)の同時期の唐(とう)、玄宗皇帝(げんそうこうてい)(685〜762年)楊貴妃(ようきひ)の盛唐(せいとう)時代、大詩人輩出(はいしゅつ)、李白(りはく)、杜甫(とほ)等、漢詩は成熟期を迎(むか)え完成する。日本へは遣唐使(けんとうし)により伝い又、和歌(わか)にも影響を与(あた)える。日本語にアクセントが在り、万葉(まんよう)の時代(奈良末期〜平安)漢詩、和歌、物語を覚(おぼ)える事は貴族の嗜(たしな)みとして必須(ひっす)うで在った。
日本に詩吟が盛んに為(な)ったのは江戸時代、漢詩を石川丈山(いしかわじょうざん)らが日本の詩を心情で詠(うた)い上げ、神々の美しさを讃(たた)える57577の和歌も分(わ)け広めた。(上代)
(よ)き事をを想い、善(よ)き事を行う。