「物怖じせず、突き動かすものに従うべし」

 「物怖(ものお)じせず、突(つ)き動かすものに従(したが)うべし」 興味(きょうみ)は在(あ)るが、よく解(わか)らなかったものの和歌に「百人一首(戯歌(ぎか)に入るのか)」が在る『これやこの、行くも帰るも別(わか)れては、知るも知らぬも、あう坂の関』蝉丸(せみまる)(坊主)と在る。
 あう坂の関とは逢坂山(おうさかやま)の関所で、京の都(みやこ)へ東海道筋は大津側境(がわさかい)の峠(とうげ)に在る。(逢瀬(おうせ)とは、男女の会う機会を言いて、逢瀬(おうせ)を楽しむ事を言うので在る)「逢瀬と逢坂(おうさか)の関」を掛(か)けたので在ろう。訳(やく)、「ああ、これがまあ、東へ下(くだ)る人も、都へ帰る人も、別(わか)れては再(ふたた)び逢(あ)い、互(たが)いに知っている人も知らない人も出逢(であ)うと言う逢坂の関で在ることよ」ワクワク、ドキドキ感で在ろうか。
 要するに「チャンス」其(そ)の時に出来(でく)わず出逢(であ)い、試(ため)されごとに対して、物怖(ものお)じせず、己(おのれ)の信ずる道理(どおり)に従(したが)いて、向き合い、受け入れる事で在ろうか。己(おのれ)の成すべきものの一つとし、チャンスとして受け止め、結果の云々(うんぬん)では無く、やはり真正面から取り組まなければならぬ事で在ろう。逃(に)げる道は無いので在る。覚悟(かくご)を決める外無(ほかな)し。難局(なんきょく)は乗り切るべし。逃げずに対峙(たいじ)すれば必ず、道は開ける。一期一会(いちごいちえ)かチャンスは掴(つか)むもので在り、チャンスに出来わせば、躊躇(ちゅうちょ)なく掴(つか)み取る事で在る。何時(いつ)もチャンスを掴む練習は必要です。 (上代)
               「目的、目標が明確で在る事」