「再び中村昌生名誉教授に建築歴史を教わる機会を得た」

 「再(ふたた)び中村昌生(まさお)名誉教授に建築歴史を教(おそ)わる機会(きかい)を得(え)た」 先日(せんじつ)、京都建築専門学校の合格通知書が届いた。小生(しょうせい)、思い付き直観(ちょっかん)で夜間伝統建築研究科へ半年間の毎週水曜日、数寄屋(すきや)、茶室(ちゃしつ)建築科の講義(こうぎ)を受けるべく入学したので在る。書類写真提出し、面接も受けて母校へ43年ぶりの再入学だ。
 私は当校全日制3年間での第一期卒業生で在った。目的の新入学時も有名で在った京都工芸繊維大学の中村昌生教授に引き続いての質問の機会を得られる。建築歴史は竪穴式住居(たてあなしき)より習(なら)ったので在る。興味深く、深い感銘(かんめい)を受けた。当時も、既(すで)に私は、和歌(わか)の原型や漢詩(かんし)等に興味が在り、数寄屋建築と結(むす)び付いた。(貴族の嗜(たしな)みとして、和歌等を詠(よ)んだ建物が歌数寄(うたすき)で寝殿造離(しんでんづくりはな)れ、数寄屋建築で在った)数奇屋の数寄(すき)は何かと、中村昌生先生に尋(たず)ねたので在る。すると先生が丁寧(ていねい)に答えて教(おし)えて貰(もら)った事に依りて私の人生の方向も示(しめ)されたので在る。実(じつ)は卒業後に詩吟(しぎん)と出会って和歌や漢詩の興味は深まる。
 多少の小論文を引っ提(さ)げての再入学で在る。詩吟は40年近く磨(みが)いて居り、発声を極(きわ)めんと欲(ほっ)す。再度、竪穴式住居、数寄屋建築や茶室等、建築歴史を習う機会を得て歴史を遡(さかのぼ)り和歌の原型に迫(せま)りたく全(すべ)てが結(むす)び付く。(上代)
           全てがつながりて結び付く。