「小学生時代に、メンコの名人に成ったお話」

 「小学生時代に、メンコの名人(めいじん)に成(な)ったお話。」 昔、小学生時代の遊びの中に、メンコが流行(はや)って居た。私は今、63歳に成って居ますが当時、路地や道端(みちばた)のあちこちで子供達がメンコに興(きょう)じ、メンコは4~5人で輪(わ)に為(な)って、勝(相手のメンコを裏返(うらがえ)す)と、取れるルールに為(な)って居た。スポーツで在るかも知れない。手と腕を強く振(ふ)って複数の相手の裏返し出来そうな、メンコから叩(たた)き付けて反動(はんどう)を付けてメンコ自体と手のひらの風圧も利用して裏返す、ゲームで在る。相手のメンコを裏返せれば勝ちで取る事が出来、戦利品(せんり)で在る。
 子供の頃、メンコに夢中に為って勝てる方法を考えたもので在る。メンコは駄菓子屋(だがしや)さんに売って居て小遣(こづか)いでよく買って居ました。メンコにも明け暮(く)れて居ると何時(いつ)しか、高学年の5~6年に為るとメンコを買わなくても、戦利品のメンコが箱一杯貯まる様に為った。小学5~6年生の時にメンコの名人(めいじん)に成りました。漸(ようや)く名人に為れてもメンコも暫(しばら)くしてブームは去った。
 私がメンコ名人になれて間(ま)も無くして、私の小学生時代も終わりを告(つ)げた。メンコの名人に成れたのがギリギリ間(ま)に合った感(かん)もする。然(しか)し、其(そ)の後の私の人生に大きな教訓(きょうくん)も与(あた)えた。諦(あきら)め無ければ必ず名人に成れると。(上代)
           為せば成る、為さねば成らぬ何事も。