寓話『アリとキリギリス』に想う。

寓話(ぐうわ)『アリとキリギリス』に想(おも)う。
子供の頃によく聴(き)く、西洋の寓話で、おとぎ話の其(そ)れ、アリは働きて住みかに貯(たくわ)え冬に備(そな)える。が、キリギリスは思いっ切り楽しく過(す)ごすが冬の路頭(ろとう)に迷(まよ)う、其(そ)れで在る。『アリとキリギリス』結構(けっこう)、強い影響力が在ったと想う。西洋諸国には良いと思うが日本人には馴染(なじ)まないと想う。日本では逆で在り、納得(なっとく)の行かない話で在る。何故(なぜ)、「今」よりも「先」の事が大事なのか。其れはそうなのだが、農耕民族の日本には当たり前の事で在り尚更(なおさら)、強調するのは良く無いと。想(おも)うに、キリギリスの生き方の方が良いのでは。「今」を楽しく生き、想い通(どお)りに楽しく暮(く)らす、又、先の事も計画し、準備も進める。「今に生きる」つくづく、今が全(すべ)てだと想う。
 「出来ると思えば出来、出来ないと思えば出来ない。」先の事よりも「今」が大事で在ろう。「今」が幸(しあわ)せで無くて何時(いつ)、幸せに成るのか。それぞれ、『成すべき事を為(な)す』己(おのれ)の人生は己が決める。今に生きれば魂(たましい)が輝(かがや)く。今に全(すべ)てが在ると言う。今、決意せよ。今、行動せよ。今に感謝する。人生とは今の事を言う。人生は想った通りに為(な)ると言う。私情、雑念をさっぱり捨(す)てて運を天に任(まか)せる明朗闊達(めいろうかったつ)な心境に達した時、必ず難(なん)をのがれる。(上代)
           「今に生きる」