『京町家』のお話。シリーズ、其の② 囲炉裏とカマド伝播。 

 後期旧石器時代(紀元前三万~前一万二千年)氷河期末期で温暖化も進み日本列島では人々は洞窟(どうくつ)や岩陰から平地に住まう様に為(な)った。其(そ)の頃より囲炉裏(いろり)の石組(いしぐみ)も出土する。マンモスを追い力を合わせ生活を暮(おく)って居たか。竪穴式(たてあなしき)住居の原型、マンモスの毛皮で円錐(えんすい)、中央に煙り抜きの在る丸太組テントに住まう。移動すれば次のグループ仮住まい、中央には「囲炉裏」も在る。旧石器時代、列島にはトラも生息(せいそく)し化石が出土する。然(しか)し、縄文(じょうもん)時代に入ると絶滅(ぜつめつ)した。
 「カマド」は朝鮮半島より伝わり古墳時代(後300~538年)には普及(ふきゅう)した様で在る。因(ちな)みに弥生(やよい)(前400~後300年)末期、卑弥呼(ひみこ)の時代に鉄器は普及して居た。竪穴式住居正面南側に窓兼用入口を設(もう)け、北側奥で土塁(どるい)(盛土の砦(とりで))、周提(しゅうてい)腰壁の場所にカマドの石組が出土する。「版築(ばんちく)工法」で形造(かたちづく)られ周提腰壁作業台にカマドを設けたか(壁立式の石組遺跡から推測。)東に「はしり」と呼(よ)ぶ「流し台」と左側に水甕(みずがめ)を埋(う)めて据(す)える。土間の三和土(たたき)も既(すで)に出来上がって居た。カマドの出土石組に壁立式(へきりつしき)住居の外側からも焚口(たきぐち)かと想われるものも見られる。カマドは其の後、壁から離れ独立する。(上代)
        書け無いものを書くのが、文章です。