音楽の「テノール」と「バス」発声は根本的に違います。

 音楽の「テノール」と「バス」発声は根本的に違います。『オクターブ』とは、何か不思議な響きの言葉で在る。中学等で習って居た当時、何か解(わか)ら無いままに置き去り過ぎた。30才を越えてから漸(ようや)く理解す。(振動数2倍)もっと早くに、音楽の先生に質問して於(お)けば良かったと深く後悔(こうかい)する事頻(しき)り。振動波等を感じます。当然、高音は振動数が速く細かく低音は遅くて大きい。
 只、テノール・パートとバス・パートを分けて歌って居るのは音程の高い方が得意とか低い方が合って居るからと想われますが、全(まった)く違(ちが)う発声法です。世界をも分け合って居ります。バス発声は深い満足感が得られテノール発声は高い使命感を得られます。どちらも声で感動を伝えます。テノール発声は高見に向かい、バス発声は深遠(しんえん)(奥深い様子)に向かいます。実際テノール発声は子音の上に母音が載(の)ってビブラートに拠り天上(てんじょう)へ上昇。逆にバス発声は子音の下に母音が続いて転(ころ)がりて幅(はば)広く大きく成り、大地へ深く沈(しず)み込む。テノールは振動数上昇し遠くへと、ビブラートも掛(か)かります。バスは振動数減衰(げんすい)し太く下へ拡(ひろ)がり深く拡散(かくさん)、全(まった)く性質の違う声が和音として心に響く。要するに、生きた声とは「ドップラー効果」が掛かって居るので在る。(上代)
         「波動」と言う言葉の響きも興味深い。