『謎に迫れるか、「平安遷都造営」のお話』 其の19

 「神仙思想」を根底に密教を生かし過去、国を二分する反省からも、後日、「国家神道(しんとう)」成立す。
 空海が五重塔に使用する材木を東山で見付け僧と人夫で曳いたが木は巨大で荷車も役目果たさず思う様に運べなかったと言う。そして朝廷に協力仰(あお)ぐ。
 当時の巨木を東山から力を合わせ曳(ひ)く「木曳き音頭」とは。今に伝わる「木遣(きや)り音頭」に近いものと言えば『祝歌(いわいうた)』では、と想われる。平成18年五月に「番匠保存会」のメンバー達と伊勢神宮、式年遷宮(しきねんせんぐう)、御営用材「お木曳(きびき)」に参加した。其の木曳き『木遣り唄』は我々の『祝歌』に歌詞が近いと想う。
 其の名の通り『祝歌』の歌詞は目出度いもので在る。『目出度い』ものの代表は『若松と鶴の巣篭(すご)もり』です。目出度いと感じるのは結婚式と上棟式。
 一番は初夏の頃、若松が天を突く様に松毬(まつぼっくり)を脇に伸びて行く生命力溢(あふ)れる目出度いもので在り、二番は天より舞い降り来て、鶴が巣を架ける目出度い限りで在る。三番は天に向かって組み上がって行く、目出度い上棟式で在る。
 小生、何かの導(みちび)きか偶然にも其の前月4月掛かり「加子母村(かしもむら)」に入った。加子母木遣り保存会幟(のぼり)1/5お木曳き車に太一御札、若松と鶴を観ゆ。(上代)
               其の20、に続く。
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