『謎に迫れるか、「平安遷都造営」のお話』 其の15

 「御神木」は神仙思想「道教」での『太一、御柱』で大地と天上が直接繋がりて、其の間に「人」が入れば「天、人、大地」三位一体と為る。「御柱」に「人」が、どの様に入るのか貫通も叶わず「御柱」自体「人」と考えるので在ろうか。
 「斧入式」で一対、二本の「御神木」を必ず『人の字形』に伐倒すと言う。やはり御柱は人を現して居るのか。男女が一対と考え人なのか、後ろから見れば「入る」と見える、故に人か。中国で神「天皇大帝」の前身を太一神(たいいつしん)、と称して居た。『太一』と一体化し、永遠の生命へと昇華(しょうか)するのか。「御柱」に拠りて、此の漢字『人間』の語源なので在ろうか。伊勢神宮の式年遷宮は39代天武天皇より制定され、20年毎神殿を造る。第一回は皇后で40代持統天皇より行なわれ、61回目平成5年に遷宮され現在も続いて居る。遷宮用材は、各地に「御杣山(みそまやま)」定められ、1709年より美濃の国の、木曽と裏木曽から本格的に伐出され、木曽の上松町小川と裏木曽の加子母村に於いて伐採始めの「斧入式」が執(と)り行われた。次は平成25年。桧一万立米で、一万三千本程度、最大樹齢450年以上経た130cmの巨木が用いられる。(上代)
               其の16、に続く。
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