「黙想」、備前の旧閑谷学校で、あいうえお論語体験す。

 先日の9月7日(日)建築に携わるグループと岡山は備前の旧閑谷(しずたに)学校を訪ねました。
 地名も閑谷と呼ぶ清閑の地に、日本最古の庶民の為の学校で、1674年(延宝2年)現在、国宝に指定されて居る講堂が完成した。禅宗様式、入母屋造り、錣葺(しころぶ)きの大屋根には陶瓦の赤い備前焼が載せられて居る。当時も村の小中学生代の庶民の子供、279名余りが孔子を祖とする儒学(朱子学)を教えられた。現存する、庶民を対象とした学校建築物としては、世界最古と言われる。武士の子弟が学ぶ藩校は岡山市内に在って、二つ目の藩直営校。
 良い天候にも恵まれて、山陽自動車道を下りて間も無く、校地を取り巻く、見事な蒲鉾(かまぼこ)形の精巧な石塀が目を引く。南向き校門正面、小高い場所に孔子を奉る聖廟と一段下がって学校の創始者、池田光政を祀る。講堂の床は、磨かれた檜板張りで、美しい花頭窓を映して居る。案内の日下一功(ひしもかずのり)師は、小中学生が盛んに訪れ「講堂学習」を行なう。私達も、別棟の囲炉裏の在る板の間で、あいうえお論語(ろんご)を少し勉強させて貰いました。正座し、師の『黙想(もくそう)』の後、「過(あやま)ちて、改(あらた)めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う。」を大きな声で復唱した。(上代)
           お話は、尚も尚も続きます。