僅かな音程移動の声は色の世界で在る、のお話。(13号文)

 分から無いものは分かりたい。小生35年、詩吟は表現力第一修練と。独特の音階移動と節調だと言って貰え唯、近年の詩吟は音楽吟詠と呼ばれ久しく音階に幅が無い様に想わる。音階の階段上に上端と下端しか無く、機械音に観えて単音的で在る。
 「声楽」を、宗教的と表したのは音階の階段に幅が在り、其の中で表現するので、上下の寒暖明暗等、僅(わず)かな音程移動の中での色変化を見分け感じる。小生想うに、ドップラー効果と称するものも駆使。去来、大小軽重、高下、遠近等や様々な色、七色を表現するので在る。テノール、ソプラノは振動数を上げて行き、バス、アルトは自然衰退、振動数を下げる。振動数を上げて消衰等は大変なエネルギーも必要で在り、理解され無い限り音程が外れて居ると思われる。又、難解で理解等は期待出来ない。駆使して居る積りなのか。
 「発声」の世界の中では、恰(あたか)も『波動』と呼ばれるものが、天上(てんじょう)と自身を一直線に繋がる様に感じる事が在る。発声の鍛錬の果てに感じると言われ、宗教的としか言い様が無く、何か天上と自身に心棒(しんぼう)が通ると言われて来た。指導者に其の様に習って居る。当然、自身の鍛錬の度合と理解に依る。(上代)
           次々と、お話は続きまあ~す!